段ボールケースの形状

ここでは段ボールの一般的な形状を紹介致します。

みかん箱
他の呼び名

A式、A-1、JIS規格コード番号【0201】

特徴

最も多く使用されている形状です。
フラップの長さ違いにより、いくつかのバリエーションが有ります。

メリット

紙の無駄が少なく製造工程もシンプルなので、材料コストも製造コストも低く抑えられます。
寸法指定のオーダーメイドであっても抜き型が不要な為、初期コストも抑えられます。

デメリット

のフタをテープなどで止めなければならない。
箱の深さが100mm未満の場合は破れやすくなる為、耳出し加工をしたり、別形状に変更したりする必要が有ります。

テレスコープ型
他の呼び名

C式、弁当箱式、JIS規格コード番号【0300】

特徴

ミとフタに分かれており、ギフトケース等でよく見かけます。

メリット

底は1枚の面で出来ており、フラットで底抜けの心配もありません。
側面は2重になる為、対荷重に優れています。

デメリット

2箱分に近いコストが掛かります。

地獄底型
他の呼び名

アメリカンロック式、上差込み下組式、JIS規格コード番号【0215】

メリット

フタは差し込み式で、底も組み上げる形状ですので、テープ貼りの必要がなく、箱の組立て効率がアップします。

デメリット

底のフタが組み上がるため、底面に凹凸ができます。
箱の制作に木型が必要です。

オプション

木型での生産品ですので、箱を開ける際に便利な『指穴』や、逆に開かなくする『ロック機能』等の設計が自由にできます。

キャラメル型
他の呼び名

B式、上下差込み型、サック箱、JIS規格コード番号【0210】

メリット

フタが差込み式なので、再利用性に優れており、テープの使用量を大幅に減らせます。
また、底のフタも差込み式のため、底面に凹凸ができません。 地獄底と比べると早く組立てられます。

デメリット

軽量物梱包に適しており、重量物の梱包にはお勧めできません。
箱の制作に木型が必要です。

オプション

木型での生産品ですので、箱を開ける際に便利な『指穴』や、逆に開かなくする『ロック機能』等の設計が自由にできます。

ワンタッチ型
他の呼び名

ボトムロック式、JIS規格コード番号【0713】

メリット

フタは差し込み式で、箱を開くと同時に底が組み上がる便利な形式です。
底面のテープ貼りも必要がないので、箱の組み立て効率が大幅にアップします。

デメリット

地獄底型と比べると、底貼り加工の工数が余分に掛かりますので、条件(納期・コスト)が悪くなります。
底のフタが組み上がるため、底面に凹凸ができます。
箱の制作に木型が必要です。

オプション

木型での生産品ですので、箱を開ける際に便利な『指穴』や、逆に開かなくする『ロック機能』等の設計が自由にできます。

ヤッコ型
他の呼び名

たとう式、JIS規格コード番号【0401】

特徴

深さの浅いものの梱包を想定した形式で、書籍やCD・DVDなどの厚さの無いものを発送するのに向いています。

メリット

箱を作るための型がいらないので、初期費用が抑えられます。
みかん箱形状では強度不安のある高さ100mm未満の梱包に優れています。

デメリット

箱型にした時、4隅に隙間が出来る。
底面がフラットになります。

オプション

木型での生産品ですので、箱を開ける際に便利な『指穴』や、逆に開かなくする『ロック機能』等の設計が自由にできます。

N式型
他の呼び名

N式上差込式、R式型、組立箱

特徴

深さの浅いものの梱包を想定した形式で、書籍やCD・DVDなどの厚さの無いものを発送するのに向いています。

メリット

フタは差し込み式で、テープの使用量が減らせます。
箱の組立て効率がアップします。
ヤッコ型と比べて4隅が塞がるため、隙間が出来ず、強度もアップします。

デメリット

箱の制作に木型が必要です。

オプション

木型での生産品ですので、箱を開ける際に便利な『指穴』や、逆に開かなくする『ロック機能』等の設計が自由にできます。